審査では「個人の属性(返済能力)」と「物件の収益性・担保価値」の2つの軸がチェックされます。
1. 個人属性(借りる人)の条件
金融機関は「本業の収入が安定しており、万が一空室になっても給与から補填できるか」を見ています。
- 職種・勤務先
- 公務員、医師、弁護士
- 上場企業・大手企業の正社員
- ※経営者や個人事業主は、直近3期分の黒字決算書が必要で審査が厳しくなります。
- 勤続年数
- 同じ勤め先で3年以上(最低でも1年以上)
- 年収ベース
- 最低ライン:年収500万円以上(一部のネット銀行やノンバンクは年収400万円〜でも可)
- 融資額が伸びやすい目安:年収700万円以上
- 年齢
- 借入時:20代後半〜40代(完済時年齢が75歳〜80歳未満に収まること)
- クリーンな信用情報
- 過去5〜10年以内にクレジットカードや他ローンの延滞・滞納がないこと
- スマホ端末代金の分割払いの遅れもチェックされるため注意が必要です。
- 既存の負債が少ない
- 自動車ローン、カードローン、リボ払いの残高がない(または少ない)こと
- ※マイホームの住宅ローンがある場合は、年間返済額に含めて計算されます。
この条件が融資が受けやすいですが、全て当てはまらなくても融資は受けられます。あくまで受けやすい方の条件になりますが、一定以上の収入の勤続年数は必要と思われます。
2. 物件(購入するワンルーム)の条件
不動産ローンは物件そのものも審査対象です。「毎月確実に家賃が入り、売却時にも値崩れしにくいか」が基準です。
- 立地(最寄り駅からの距離)
- 駅から徒歩10分以内
- 東京23区、政令指定都市の主要駅など、人口流入が続くエリア
- 物件の構造と築年数
- RC造(鉄筋コンクリート造)またはSRC造(法定耐用年数が47年と長いため、長期ローンが組みやすい)
- 新耐震基準を満たしていること(1981年6月以降に建築確認された物件)
- 収益性(利回り・稼働率)
- 周辺の家賃相場と比較して、設定家賃が適正であること
- 過去の入居率(稼働率)が高く、空室期間が短い実績があること
- 総戸数・管理状態
- マンション全体の戸数が多く、修繕積立金が十分に貯まっていること
3. 資金計画の条件
「フルローン(自己資金ゼロ)」よりも、本人のやる気やリスクヘッジ能力を示すために一定の資金力が見られます。
- 頭金(自己資金)の用意
- 物件価格の10%〜20%を現金で出せること(諸費用分のみの手出しで組める場合もありますが、頭金がある方が金利や審査で有利になります)
- 手元に残る現金(金融資産)
- ローン実行後も、生活費や数ヶ月分の空室に耐えられる予備資金(100万〜300万円以上)が通帳にあること
融資確率をさらに上げるためのコツ
- 他社のローンを完済しておく:消費者金融やリボ払いはもちろん、使っていないクレジットカードも解約してキャッシング枠を減らしておきます。
- 確定申告を正しく行う:副業をしている場合、赤字申告をしていると「所得」が低く見積もられ、審査にマイナス影響を与えることがあります。
注意していただきたいのは、クレジットカードを大量に所有している場合です。ローン会社によっては、クレジットカードの借入額(実際に借りていなくても)が借金とみなされ、いざ物件の購入を決めて、購入の手続きを進めても、ローンが通らない場合があります。購入すると決める前に、必要ないクレジットカードは解約しておきましょう。


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